MCTオイル

少し前までは、オイルと言うと調理用、なるべく調理にも使わない方が健康的というイメージでしたが、最近ではオリーブオイルをはじめ、エゴマオイル、アマニオイルなど、健康面に様々なメリットがあるとされているオイルが注目されています。

ひと昔までオイル「油」は、特に日本食では調理中に使うイメージが強かったのではないでしょうか。天ぷらはもちろん、油を多く使うお料理は、美味しいけど食べ過ぎるとカロリーなどが気になる悩ましい存在でした。そんなオイルが、オリーブオイルをきっかけに健康をサポートしてくれる食材として注目される様になり、今では様々なオイルが健康の味方として知られる様になりました。そんなオイルの中でも特に注目を集めている「MCTオイル」。ココナッツやパームの核に含まれる中鎖脂肪酸だけを取り出した油のことを「MCTオイル」と言います。中鎖脂肪酸油は脂肪酸の中でも「飽和脂肪酸」に属するオイルで、消化・吸収が早いという特徴から、さまざまな健康効果が期待されています。脂肪として蓄積されにくい性質を持っているMCTオイルですが、油であることに変わりはないので、摂りすぎに注意が必要です。

ダイエットを目的に摂取する場合は1日にスプーン1杯を目安に料理にかけたり、飲み物に入れて摂る程度で十分です。
MCTオイルは、いくつかのポイントからダイエットに効果が期待できるとされています。体内での吸収が早く脂肪として蓄積されにくいということ。痩せるというよりは、太る要素を減らしてくれる効果ですが、長期的に考えるととても大切なダイエットの要素と言えます。二つ目のポイントは、脂肪燃焼させてくれるケトン体を作り出してくれるということ。ケトン体を作り出すために糖質制限をされている方も、MCTオイルを取り入れることで相乗効果が期待できます。三つ目のポイントは、素早くエネルギーに変わるMCTオイルは、ケトン体を作り出すことでエネルギーを供給し続けてくれることでです。そのため、ジョギングや筋トレなどのトレーニングをする前に取り入れることで、持久力をUPすることができます。短い時間でエネルギーに変わるMCTオイルは、食事で十分な栄養を摂ることが難しいシニア層にとっても、心強い味方になってくれます。やわらかいごはんやおかゆにかけるなど、少量でしっかりエネルギーを補給することができるので、低栄養状態の解消に役立ちます。

また、ふだん脳はブドウ糖をエネルギー源にしていますが、認知症になると、脳がブドウ糖をうまく使えなくなってしまいます。MCTオイルに含まれる「ケトン体」はブドウ糖の代わりに脳に必要なエネルギー源になり、認知機能の改善や、認知症の予防にも役立つと言われています。便秘解消にも効果があることも分かっています。便通解消には、水分や食物繊維を十分に摂るようにしましょう(^^)何でもとりすぎは良くありませんので、バランスと量が大切ですね。