現在とても大変な状況で、皆様ご心配の事と思います。そんな時でも、自分でできる対策として、水分補給が実はとても大事なんです。
インフルエンザなど、人に感染して風邪症状を引き起こす病原菌は、気温20度、湿度65%の環境では活動力を弱めることが知られています。高温、高湿度のもとでは死んでしまうのに、低温、低湿度のもとでは長時間生き残り、空気中を浮遊し続けるのが風邪ウイルスの特徴です。冬に風邪が流行しやすいのはこのためで、冬になると「加湿に気をつけるように」といわれます。
「手洗い・うがい・加湿」は、風邪予防の三原則のように語られています。もちろん、ウイルスを体内に入れない作戦は大事です。しかし、それがかえって自分の体を弱めてしまうケースもあるのです。
冬になれば、自宅内での加湿にいくら気を配ったところで、外出先で風邪ウイルスがまん延している危険性があります。人が大勢集まる場所ほど、その危険性は高まりますね…
風邪ウイルスに対する最大の防衛は、自分の体の免疫力を高めておくことです。そのためには、「栄養・休養・睡眠」。それに加えて大事なことがあります。「自分の体を水で潤しておくこと」です。
私たちの体は、約60%が水分でできていることは以前お話ししました。
そのうち、毎日約2・5ℓもの水分が汗や尿、呼吸などによって排出されています。
では、この入れ替え作業に滞りが生じたらどうなるのでしょうか。
体内から水分が減ると、喉が渇きます。のどが渇くというのは、水分がたりていない状態だということです。ウイルスなどの病原菌が入り込みやすい状況に体があることを示している、とも言えます。
とくに冬は夏と違って、汗をかいたり喉の渇きを実感することが少ないので、なかなか水分不足を自覚し辛いのですが、実は冬は脱水状態になりやすい季節です。脱水状態の体は、インフルエンザウイルスが増殖しやすい環境になりますから、水分補給が重要です。知らない間に脱水症ならないよう、職場や学校でもこまめに水分を摂りたいですね。
以前から書いてきましたが、1度に大量の水を飲んでも尿として排出されてしまうので、思うような効果は得られません。タイミングを決めて、1回コップ1杯ほどの水をこまめに飲むようにしましょう。朝起きたときや食事の前など、ご自分でタイミングを決めておくのがオススメです。お水はミネラル成分の多いシリカ水などの中硬水が、デトックス作用があり免疫力アップには更に効果的です。