身体に良い油

  1. 油といえば、「摂り過ぎると太りそう」「体に悪そう」「胃もたれする」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。確かに摂り過ぎれば肥満を招き、生活習慣病の原因にもなりますが、油を控え過ぎると免疫力が低下したり、肌が乾燥しやすくなったりといった悪影響も。
    健康や美容のためには、油も適度に摂取する必要があります。ただ、どの油を選ぶかはとても重要です。身体に良い油もあれば悪い油もあります。様々な種類の油をうまく選んで摂取して、健康と美容に役立てましょう!

人間が生きていくために欠かせない3大栄養素は、炭水化物、タンパク質、油(脂肪)です。この3つの中でも、油のカロリーは高いため、日々の食事では健康のために油の摂り過ぎに注意している人も多いかもしれません。油の摂り過ぎは肥満などの原因になりますが、一方で人間が活動するためのエネルギー源として欠かすことはできません。
人間の脳の60%は脂肪でできているといわれていますし、細胞膜やホルモン、胆汁を作る材料になったり、皮膚に潤いを与えるのも油の役割。油は人間が生きていくためには必要不可欠で、重要な働きをしている栄養素なのです。
油にはバターやゴマ油、牛脂など様々な種類がありますが、一体どんな油を摂ればいいのでしょうか?

油の成分は「脂肪酸」です。脂肪酸は分類方法によって、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の大きく2つに分けられます。

簡単に説明すると、飽和脂肪酸というのは、溶ける温度が高く室温では個体。バターや牛脂のような熱を入れる前は個体の油です。一方不飽和脂肪酸は、10度から20度では液体の状態の油。オメガ3、オメガ9などと言われる油はこっちになります。必須脂肪酸であるオメガ6系とオメガ3系脂肪は体内で合成できないため、食べ物から摂取しなければなりません。しかし現代は外食や加工食品などを食べる機会が増えており、コーン油やべにばな油などのオメガ6系の油の過剰摂取でアレルギー疾患や動脈硬化が心配されています。本来オメガ6系:オメガ3系=4:1の比率で摂取するのが望ましいとされています。オメガ6系を控え、オメガ3系のエゴマ油、アマニ油を積極的に摂取しましょう。オメガ3系の油は比較的高価になるため、揚げ物や炒め物に使うよりも、ドレッシングやお料理の仕上げに風味づけにかけるのがオススメです。

油を良質なものにしてお水を意識する事で、潤いに満ちたお肌づくりにも役立ちます。