寒くなるととくに気になる体の冷え。
足先が冷たくてなかなか寝付けない…なんて方も。手足が冷えやすい、という経験をされたことのある人は多いと思いますが、お腹が冷えるという経験はありますか?
一般的に、お腹の周辺の温度は36℃前後であるのに対して、手の温度は27℃前後と言われています。そのため、手をお腹に当てて、お腹が冷えていると感じた場合、または、手とお腹の温度差がない場合は、お腹の冷えている証拠です。また、おしっこが近い、膀胱炎になりやすいなどの排尿トラブル、便秘や下痢などの排便トラブル、さらには月経時のトラブルなどがある場合も、お腹の冷えを自覚していなくてもお腹が冷えているかもしれません。お腹が冷えている場合、「内蔵型冷え症」の可能性があります。
内蔵型冷え症は自覚症状が少ないことから、自分ではなかなか気づきにくいため、カラダの冷えが悪化する原因となってしまうこともあるのです。
一体どういったことが内蔵の冷えを引き起こすのでしょうか。
実は、内蔵の冷えは、ストレスや疲労の蓄積、血液の循環調整機能の低下、運動不足などが主な原因です。
「日本人は働きすぎ」と言われるほど忙しい現代人は、しっかり休んだつもりでも疲労が解消できません。
多忙で時間に追われる毎日を送るなかで、知らず知らずのうちに疲労だけでなくストレスも溜め込んでしまうのです。
簡単に出来る対策をいくつかご紹介します。食事中に簡単に出来る方法の一つが、温かい味噌汁やスープなど、汁物を摂るようにしましょう。それだけで、カラダの内側からじんわり温まります。また、温かい物をゆっくり食べることは、カラダをリラックスさせ、自律神経のバランスも整えてくれます。忙しい時に一息ついて、“ゆっくり”を意識して温かい物を食べると、心もカラダも温まっていきますよ。
次はお風呂。冷え性だからと熱いお風呂に入るのではなく、39度~40度のぬるめのお湯に15分~20分ゆっくり入ることです。額がうっすらと汗ばんできたら、カラダの芯が温まってきたサインなので、それを目安に入浴しましょう。お風呂上りの注意点は、なるべく早く髪を乾かし、冷えないようにすること。やりがちなお風呂上りの冷たい飲み物はせっかく温めたカラダを冷やしてしまうので、注意しましょう。白湯をゆっくり飲んで、身体が温かいうちにお布団に入るようにすると、朝までゆっくり寝ることができるようになりますよ(^^)
外から中から温めて、冷え知らずの身体へと近づけていきましょう。