胃腸の疲れ

冬は寒くて辛いですが、美味しいものが沢山ある季節でもありますね。

ついつい食べ過ぎてしまうし、身体を動かすのも億劫だし…。

「最近、体の疲れがとれない……」そんな人は、もしかしたら胃腸が疲れているのかもしれません。

胃腸の状態には食生活が大きく関わっていますが、具体的にどのような食事が胃腸疲れを起こすのでしょうか?

胃腸は「第二の脳」ともいわれ、独自の判断機能をもった臓器で、ストレスも大きく影響してきます。そのはたらきは消化吸収だけでなく、免疫力にも関係してくるほど大切な臓器。

胃腸のトラブルは、生活の不摂生によっても起こりやすいので日頃から意識して注意する必要があります。

胃腸が弱い人は、タバコや辛いものなど刺激物、お酒の飲み過ぎはなるべく避けましょう。
また脂っこい食物も胃もたれしやすいので避けたほうが良いでしょう。

胃酸の多い人は、柑橘類や酸味の強いジュース、炭酸飲料はさらに胃の中を酸性に傾けてしまうことになるので、避けたほうがいいでしょう。コーヒーに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促す作用もありますが、胃が弱っているときに飲むと、さらに胃に負担をかけてしまいます。

また、最初に書いたようにストレスも大いに影響してくるのでストレスを感じたら気分転換を図るなどして、日頃からストレスをためない生活を心がけましょう。ストレスからくる胃腸の不調をケアするなら、まず自律神経を整えることから始めましょう。副交感神経を優位にするために、「腹式呼吸」「ぬるめの湯船にゆっくり浸かる」「しっかり睡眠をとる」というリラックス効果の高い方法を取り入れてみましょう。また、食事中は胃腸に負担をかけないように「腹八分目」を心がけ、「よくかんで、楽しく食べる」ようにすること。冷たいものや甘いもの、辛いものなど、刺激の強い食材を避けるのも忘れずに。
胃腸の機能が低下すると、胃酸の分泌も減ってしまうことがわかっています。その働きをカバーするために、梅干しやレモンなどの酸っぱいものを取り入れるのもおすすめです。消化酵素をたっぷり含む大根おろしを食事に取り入れるのもよいでしょう。

また、朝白湯をゆっくり飲む習慣をつけることも、胃腸を労る事に繋がります。朝から冷えた牛乳やお水をいきなり飲むのではなくまずは緩やかに動かしてあげて刺激を与えないようにしてください。リラックス効果もあります。

こうしたリラックスのための日々の工夫は、生活のなかで簡単にできることから試してみましょう。