梅雨の体調管理

梅雨になると体調が…と憂鬱な思いを抱えていませんか?梅雨はさまざまな体調不良が起こりやすい季節です。原因が分からず、毎年同じような症状に悩まされている人も多いはず。実は、この梅雨に起こる不調の原因の多くは長雨による“湿気”の可能性があると考えられています。

地域によっても異なりますが、夏はジメジメと湿気が多く、冬はカラカラと乾燥しているのを感じると思います。しかし、湿度計を見ると、夏と冬とでは湿度が十数パーセントしか変わらない日もあります。

つまり、同じ湿度でも夏と冬とでは感じ方が違っているのです。これは、温度の差によって、空気中に含まれる水分量が違うために起こります。

気温が高いと空気中に存在できる水分量が増えるので夏は多湿になります。逆に、気温が低いと空気中に存在できる水分は少なくなるため、冬は乾燥します。そのため、同じ湿度でも夏はジメジメとした感じがするのです。梅雨時に運動しましょうと言われても、雨は多いし……とぼやいていたのではダメ! 晴れた日には20~30分のウォーキングをするなど、少しでも陽の光に当たるようにしましょう。昼間日光に当たる時間が少ないと、眠りが浅くなり疲れがしっかり取れないともいいます。体内時計をきちんと調整することで、夜もぐつすり眠ることができます。
また、階段を利用したり、ダンボールに新聞紙を詰めて、高さ15Cmほどの台を作り、踏み台昇降をやってみましょう。右足・左足の順に踏み台に上がり、また右足・左足と踏み台から降ります。足の順は、左足・右足の順でもOKです。それを10分~20分ほど続けます単純で簡単な運動ですが、やってみるとかなりの運動量になることがわかります。人間の深部の体温は37℃位ですが、皮膚の温度は33℃ほどです。人間は病気と闘う際、免疫細胞が活発に働く38℃位に体温が上がりますが、病でもないのに体温が上がるのは体にとって障害となります。これがいわゆる熱中症です。梅雨どきは、体温を下げるために汗をかいても乾きにくく、熱が逃げにくくなってしまい、熱中症のリスクが高まります。
汗をかくための水分は血液によって運ばれますが、抹消の血流が増加すると、脳の酸素が減って偏頭痛の原因になります。また、蒸し暑いと皮膚の表面にどんどん血液を送り込むために、心臓にも負担がかかります。 梅雨時期は特に意識して水分補給をする必要がありそうです。

余分な水分や老廃物を排出するためにもこまめな水分補給を心がけましょう。